応供(読み)オウグ

デジタル大辞泉 「応供」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぐ【応供】

《〈梵〉arhatの訳。音写阿羅漢あらかん
仏の十号の一。供養を受けるにふさわしい者の意。
小乗仏教で、最上聖者

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精選版 日本国語大辞典 「応供」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぐ【応供】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] arhat の意訳 ) 世の供養を受けるにふさわしいものの意。阿羅漢のこと。大乗、小乗を通じて修行者が到達する最高の位で、如来の十号の一に数えるときは仏の意。
    1. [初出の実例]「至今していまだ休罷せず、応供あらはれてかくるることなし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)見仏)
    2. [その他の文献]〔小品般若経‐二〕

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百科事典マイペディア 「応供」の意味・わかりやすい解説

応供【おうぐ】

羅漢(らかん)

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世界大百科事典(旧版)内の応供の言及

【仏】より

…そしてその覚の内容が菩提であり正覚と訳される。この仏が如(によ)(真理)から来たという意味で如来とよばれ,供養されるべき尊い者の意味では応供(おうぐ)ともよばれる。このほかに正遍知(しようへんち),明行足(みようぎようそく),善逝(ぜんぜい),世間解(せけんげ),無上士(むじようし),調御丈夫(ちようごじようぶ),天人師(てんにんし),世尊(せそん)ともよばれ,仏の十号といわれる。…

【羅漢】より

…サンスクリットのアルハットarhatの主格アルハンarhanの音訳〈阿羅漢〉の略称。応供と意訳する。釈迦の直弟子のうち高位のものはみな阿羅漢で,舎利弗(しやりほつ),目連(もくれん),迦葉(かしよう)などがいる。…

※「応供」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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