精選版 日本国語大辞典 「丸・麻呂」の意味・読み・例文・類語
まる【丸・麻呂】
[1] 〘語素〙 (「まろ(麻呂)」の変化したもの。室町時代ごろから見られる) 種々の名称の語末の構成要素として用いる。
※日本書紀桃源抄(15C後)「なにまるなんどと云はをさな名ぞ」
※大乗院寺社雑事記‐文明一九年(1487)五月二六日「仕丁丸は拝殿前に候了」
③ 刀・楽器、その他の器物の名に用いる。
※平治(1220頃か)中「此太刀を抜丸といふゆゑは」
④ 船の名に用いる。
※義経記(室町中か)四「西国に聞えたるつき丸といふ大船に」
[2] 〘接尾〙 種々な物の名や人名などに付けて、親愛の意を表わす。
※俊頼髄脳(1115頃)「もずまる、その程はよにはあれども」
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