井桁絣(読み)いげたがすり

精選版 日本国語大辞典 「井桁絣」の意味・読み・例文・類語

いげた‐がすり ゐげた‥【井桁絣】

〘名〙 井桁模様の絣。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉五「赤糸の入った井桁(ヰゲタガスリ)の綿琉の長羽織を引被けて」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「井桁絣」の意味・わかりやすい解説

井桁絣
いげたがすり

4本の直線によって囲まれた幾何学的文様を井桁というが、絣に織り出すと井桁絣とよぶ。同様のものに井筒(いづつ)がある。井筒はちょうど井戸真上から見下ろしたような正方形、井桁は斜め上から見たような菱形(ひしがた)の連続文様である。絣文様のうえでは、あまり両者区別なく使われている。名称については、偶然井戸縁の形に似ていたため使われるようになったのだろう。

村元雄]


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