俏す(読み)ヤツス

デジタル大辞泉 「俏す」の意味・読み・例文・類語

やつ・す【×俏す/×窶す】

[動サ五(四)]
目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を―・す」
やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を―・す」
出家する。
朱雀院御末にならせ給ひて今はと―・し給ひし際にこそ」〈宿木
省略する。
「文字一字…、―・して書けば」〈浄・遊君三世相〉
くつろぐ。
「事過ぎてあとは―・して乱れ酒」〈浮・一代男・七〉
似せてつくる。まねる。
玄宗花軍はないくさを―・し」〈浮・永代蔵・三〉
化粧する。めかす。
「―・さずに濡れ事をする新五郎」〈柳多留二一
[類語]仮装擬装扮装変装仮病やせ我慢

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