取巻(読み)トリマキ

デジタル大辞泉 「取巻」の意味・読み・例文・類語

とり‐まき【取(り)巻(き)】

金持ちや権力者につきまとって機嫌をとること。また、その人。「取り巻きに囲まれる」「取り巻き連中

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取巻」の意味・読み・例文・類語

とり‐まき【取巻】

〘名〙
① とりまくこと。まわりをぐるりと囲むこと。
※羅葡日辞書(1595)「Obsidionalis〈略〉Torimaqi(トリマキ)、または カコミニ アタル コト」
② 人にまつわりついて、機嫌をとること。権勢のある人にこびへつらうこと。また、その人。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「おめへさん一枚を、大勢の取巻(トリマキ)で、通夜(よあかし)大飲といふ洒落が、度度ごぜへましたっけね」

とり‐ま・く【取巻】

〘他カ五(四)〙
① まわりをかこむ。とりかこむ。
太平記(14C後)一六奈義・能仙・菩提寺三箇所の城を取巻(とりマキ)給ふ」
② 人にまつわりついて、機嫌をとる。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一三「神田辺の真面目な書生を、此壮士風の陶山が取巻(トリマ)いたのであらうと云ふのが」

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