大塔(和歌山県)(読み)おおとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大塔(和歌山県)」の意味・わかりやすい解説

大塔(和歌山県)
おおとう

和歌山県南部、西牟婁郡(にしむろぐん)にあった旧村名(大塔村(むら))。現在は田辺市(たなべし)の南部を占める地域。旧大塔村は、1956年(昭和31)三川(みかわ)、鮎川(あゆかわ)、富里の3村が合併して成立。2005年(平成17)中辺路(なかへち)、本宮2町および龍神村とともに田辺市に合併。大塔山(1122メートル)西麓(せいろく)にあり、旧村名の由来となる。大塔宮護良(だいとうのみやもりよし)親王の伝説も村にあるが、名称とかかわりはない。日置(ひき)川と富田(とんだ)川流域の山村で、山林労働が主。殿山(とのやま)ダム築造後は過疎化が進み、集落移転が一部行われた。旧熊野街道の国道311号、および日置川沿いに371号が通る。富里温泉や百間谷(ひゃっけんだに)の勝景がある。

[小池洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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