尽く(読み)ズク

デジタル大辞泉 「尽く」の意味・読み・例文・類語

ずく〔づく〕【尽く】

[接尾]
名詞に付いて、その物・事に任せる意、または、その物だけを頼りとして強引に事を運ぶ意を表す。「力尽く」「腕尽く」「かね尽く
名詞、動詞連用形などに付いて、数人の者が、互いにその事をしたり、一緒にそういう事を行ったりする意、あるいは、ともにその事で結ばれる関係にある意を表す。「相談尽く
「いぢのわりい、友達―といふものはさうしたもんぢゃあねえ」〈滑・八笑人・初〉
形容詞・形容動詞の語幹や動詞の連用形などに付いて、もっぱらその状態で満ちているさま、それの最上の状態であることなどの意を表す。
「此の道の第一の面白―の芸態なり」〈花伝・二〉
[下接語]相対尽く意地尽く因縁尽く腕尽く面白おもしろ尽くかね尽く勘定尽く義理尽く金銭尽く計算尽く権柄けんぺい尽く承知尽く相談尽く算盤そろばん尽く損得尽く談合尽く力尽く得心尽く納得尽く欲得尽く

つ・く【尽く】

[動カ上二]つきる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例