御先棒(読み)オサキボウ

デジタル大辞泉 「御先棒」の意味・読み・例文・類語

お‐さきぼう【御先棒】

人の手先となること。また、その人。→先棒
「君こそ―に使役つかわれるんじゃ無いか」〈藤村破戒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御先棒」の意味・読み・例文・類語

お‐さきぼう【御先棒】

〘名〙 (「お」は接頭語)
二人で物をかつぐ時、棒の前方をかつぐ者。先肩
② 人の手先になること。また、その人。お先棒担ぎ。
※破戒(1906)〈島崎藤村一二「君こそ御先棒に使役(つか)はれるんぢゃ無いか」
物事をうまく利用して自分都合のよいように使うこと。
※綿(1931)〈須井一〉二「商品魔術をもって、交通線の発達をお先棒に山奥寒村の隅々まで喰ひ込んで行った」

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