政治資金の規制(読み)せいじしきんのきせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政治資金の規制」の意味・わかりやすい解説

政治資金の規制
せいじしきんのきせい

政治家やその候補者,政党派閥などの政治団体が政治活動を行なうに当たり必要な資金規制すること。政治家や政治団体は,有権者に対する日常的な宣伝活動,組織の維持,選挙運動などを行なっており,そのために多くの資金を必要とする。資金源としては,公明党共産党は事業収入が大きいのに対して,自民党社会党はそれぞれ財界や労働界などからの寄付に依存する割合が高い。政治資金で問題となるのは,特に企業からの政治献金で,その中には何らかの見返りを期待しているものも少なくない。そのため日本では政治資金規正法により,献金ができる者の規制,企業などからの献金総額の規制,政治団体が受け取ることができる献金総額の規制,献金者やその金額の公開など,さまざまな規制が行なわれてきた。さらに,1994年1月には政治資金規制法改正法を含めた政治改革4法が成立したことにより政治資金の規制はより厳しいものとなっていった。

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