斗帳・戸帳(読み)とちょう

精選版 日本国語大辞典 「斗帳・戸帳」の意味・読み・例文・類語

と‐ちょう ‥チャウ【斗帳・戸帳】

〘名〙
帳台四隅に柱を立て天井を組んで、そこから八条の布を垂らして帳台を囲んだもの。高さ八尺、方一丈内外のものが多い。普通、母屋中央南面して設ける。
延喜式(927)一四「斗帳 斗帳一具。高八尺」
神仏厨子(ずし)の上などに垂れる小さな帳(とばり)
東関紀行(1242頃)橋本より今の浦「願書とおぼしきもの、斗帳の紐に結びつけたれば」
談義本・当世穴穿(1769‐71)二「木像の元に参り、戸帳(トチャウ)をまくりて、もったいなくもしゃく尊に乗移れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報