東通[村](読み)ひがしどおり

百科事典マイペディア 「東通[村]」の意味・わかりやすい解説

東通[村]【ひがしどおり】

青森県の下北半島北東部を占める,下北郡の村。東を太平洋,北を津軽海峡に面し,四季を通じて海風の影響を強く受ける気候である。津軽海峡に面して日鉄鉱業尻屋鉱業所があり石灰石を産するほか,白糠には東北電力・東京電力が共同で建設した東通原発も立地し,岩屋には風力発電施設もあって,エネルギー関連産業が盛ん。また,猿ヶ森砂丘は防衛省の下北試験場として使われている。冷涼な気候から農業には適さず,牧畜漁業が行われる。寒立馬(かんだちめ)や灯台で知られる尻屋崎は,下北半島国定公園に属する。295.27km2。7252人(2010)。

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