出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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青森県北東部、下北半島の北東端にある岬。尻矢、志利屋とも書き、アイヌ語の「絶壁のある港」の意という。一帯は石灰岩からなる高さ約20メートルの海食台が続き、海中には大小の岩塊や岩礁が多く、豪快な海岸美をみせ、下北半島国定公園域になっている。昔から暗礁が多く航海上の難所とされ、岬の突端には1876年(明治9)に尻屋埼灯台が置かれた。沿岸では海藻やアワビ、ウニなどの磯漁(いそりょう)が行われていたが、最近は背後の桑畑山の石灰岩の採掘やセメント工場で働く者が多い。岬と桑畑山間の台地には芝生や松林で覆われた砂丘があり、牛や馬の放牧場となっている。ここで放牧されている馬を寒立馬(かんだちめ)という。
[横山 弘]
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