海風(読み)カイフウ

デジタル大辞泉 「海風」の意味・読み・例文・類語

かい‐ふう【海風】

うみかぜ。⇔陸風
[類語]追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風陸風熱風温風冷風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風

うみ‐かぜ【海風】

海の風。海上を吹く風。
海岸地方で、日中、海から陸に向かって吹く風。穏やかな風で、海軟風ともいう。かいふう。⇔陸風りくかぜ

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精選版 日本国語大辞典 「海風」の意味・読み・例文・類語

かい‐ふう【海風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 海上から吹いて来る風。海上で起こる風。うみかぜ。唐詩では、西域の湖のあたりに吹く風をいう。
    1. [初出の実例]「海風吹起沙場雪、依旧傷心羌笛声」(出典:南郭先生文集‐二編(1737)五・梅花落)
    2. [その他の文献]〔儲光羲‐臨江亭五詠詩〕
  3. 海岸地方で、昼間、海上から陸地に吹きこんでくる風。陸地は海水よりも熱しやすいために起こる現象。日の出後約二時間後から夕方まで続き、午後二~三時ごろが最も強い。海軟風。⇔陸風

うみ‐かぜ【海風】

  1. 〘 名詞 〙 海から吹いてくる風。
    1. [初出の実例]「海風の一手に来るや冬木立〈木卯〉」(出典:俳諧・類題発句集(1774)冬)

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普及版 字通 「海風」の読み・字形・画数・意味

【海風】かいふう

海からの風。唐・李白〔廬山の瀑布の水を望む、二首、一〕詩 風、吹いて斷えず 江、照らして(めぐ)る

字通「海」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海風」の意味・わかりやすい解説

海風
かいふう
sea breeze

海陸温度差原因となって,日中に海から陸へ吹き込む風。上層ではこれと逆向きの流れがある。海風の地上から鉛直方向の厚さは一般に低緯度地方で厚く,風は強い。高緯度地方では薄く,風は弱い。日本では普通 500~700mの厚さがあり,内陸へ約 30km吹き込む。4~5月に移動性高気圧に覆われたとき,および 7~8月に太平洋高気圧に覆われたときによく発達する。(→陸風

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改訂新版 世界大百科事典 「海風」の意味・わかりやすい解説

海風 (うみかぜ)

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百科事典マイペディア 「海風」の意味・わかりやすい解説

海風【かいふう】

海陸風

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パラグライダー用語辞典 「海風」の解説

海風

陽のあたる日中、比熱の低い陸地は暖まりやすく、地表では海から陸に向かって風が吹く。これを海風とよぶ。陸風と対語

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「海風」の意味・わかりやすい解説

海風
かいふう

海陸風

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世界大百科事典(旧版)内の海風の言及

【海陸風】より

…海岸地域では,日中は海から陸へ向かう風,夜間は陸から海へ向かう風が吹く。前者を海風(うみかぜ),後者を陸風(りくかぜ)といい,このように1日を周期として海風と陸風が交代する風系を海陸風と呼ぶ。海陸風は規則的な日変化を示すため,海岸域における顕著な現象として昔から広く知られていた。…

【海岸気候】より

…中緯度地方では霜・氷などの現象の出現が抑えられ,温暖で,細じんが少なく,紫外線が強いことなどのために保養地などに適している。海陸風が発達することも特色で,低緯度地方では年中,中緯度地方では暖候季を中心に昼間は海風が,夜間は陸風が吹く。この海風と陸風が交替するころに一時風がやみ,いわゆる〈なぎ〉の現象が生じ,むし暑く感ずる。…

【風】より


[小規模な風系]
 (1)海陸風 天気が良く,気圧傾度が弱くて一般流が小さいとき,昼間は陸上が海洋に比較して相対的に暖かく,夜は逆になる。したがって日中は海洋から内陸に向かって風が吹き(海風),夜間は内陸から海洋へ吹き出す(陸風)。両者を合わせて海陸風と呼んでいる。…

※「海風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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