枯槁（読み）ココウ

デジタル大辞泉

こ‐こう〔‐カウ〕【枯^×槁】

［名］(スル)《「槁」も、かれる意》
１ 草木が枯れること。
「草木の―せしが如く」〈鉄腸・雪中梅〉
２ やせ衰えること。やつれること。「枯槁憔悴しょうすいする」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こ‐こう ‥カウ【枯槁】

〘名〙

① 草木がしぼみ枯れること。枯れはてること。

※新撰万葉（893‐913）上「枯槁形容何日改、通霄抱_レ膝百愁成」

※雪中梅（1886）〈末広鉄腸〉上「氷雪の野を蔽ひて草木の枯槁(コカウ)せしが如く」 〔老子‐七六〕

② やせ衰えること。また、おちぶれること。〔色葉字類抄（1177‐81）〕

※太平記（１４Ｃ後）一八「城より打出でたる者共の体為(ていたらく)、枯槁(コカウ)憔悴して」 〔荘子‐刻意〕

③ (形動) 世間の俗な雰囲気から脱却しているさま。脱俗の風があること。

※四河入海（１７Ｃ前）二〇「誰か我が如に枯て無心にして枯槁なる者はあるぞと云て人を咲ぞ」

④ 声が枯れること。

※蔭凉軒日録‐長享二年（1488）二月一三日「近日患_二痎気_一。故音声枯槁矣」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【枯槁】ここう（かう）

かれる。また、やせ衰える。〔楚辞、漁父〕屈原に放たれて、江に游び、行(ゆくゆく)澤に吟ず。顏色憔悴(せうすい)し、形容枯槁せり。

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出典　平凡社「普及版 字通」