死生命あり(読み)シセイメイアリ

デジタル大辞泉 「死生命あり」の意味・読み・例文・類語

死生しせいめいあり

《「論語顔淵から》生死天命によるもので、人の力ではどうすることもできない。

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精選版 日本国語大辞典 「死生命あり」の意味・読み・例文・類語

しせい【死生】 命(めい)あり

(「論語‐顔淵」の「子夏曰、〈略〉死生有命、富貴在天」から) 人の生死は天命によるもので、人の力ではどうすることもできない。
太平記(14C後)四「只徒に伍子胥が死せん事を待たば、死生有命又は老少前後す」

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故事成語を知る辞典 「死生命あり」の解説

死生命あり

人の生死は天命だから、人の力ではどうすることもできない、ということ。

[使用例] 妙にしらじらと冴えわたって、死生命あり論ずるに足らずといった心境だ。おもむろに眼をうつして機内を見まわす[谷譲次*踊る地平線|1929]

[由来] 「論語がんえん」に出て来る、孔子弟子のことばから。「死生命有り、富貴天に在り(人間の寿命も、財産地位も、すべて天命によるものだ)」と述べて、そういうことで悩むのはやめよう、と呼びかけています。

[解説] 「論語」の原文通り、「富貴天にありペアにして使われることも、よくあります。

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