津田道叱(読み)つだ・どうしつ

朝日日本歴史人物事典 「津田道叱」の解説

津田道叱

生年生没年不詳
安土桃山時代の堺の豪商で茶人。津田(天王寺屋)宗達の弟,宗及叔父。『天王寺屋会記』にしばしば登場するが,それによれば天文23(1554)年12月に兄の宗達を招いた茶会にはじめてみえ,慶長4(1599)年閏3月に博多神屋宗湛を招いた茶会を最後とする。天王寺屋の主な商圏のひとつである九州方面の担当者といってもよく,たびたび九州へ出張している。大友宗麟に用いられ,永禄10(1567)年をはじめとして,特に大友氏の領域内での活躍が大きかった。当時大友氏の勢力が博多におよんでいたことから,博多の豪商島井宗室や神屋宗湛らと親交があり,それが博多衆の中央進出のひとつの契機となった。<参考文献>泉澄一『堺と博多』

(吉田豊)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「津田道叱」の解説

津田道叱 つだ-どうしつ

天王寺屋道叱(てんのうじや-どうしつ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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