濃藍(読み)こあい

精選版 日本国語大辞典 「濃藍」の意味・読み・例文・類語

こ‐あい ‥あゐ【濃藍】

〘名〙 濃い藍色。藍がかった紫色
藻塩草(1513頃)一八「松かさねのこうちき〈略〉こあひのひとへかさね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「濃藍」の解説

こいあい【濃藍】

色名の一つ。JISの色彩規格では「ごく暗い」としている。一般に、色名のとおり濃い藍色のこと。藍色と紺色中間で、紺色よりもわずかに明るいとする説もあるが、シアンマゼンタイエロー、ブラックの4色で印刷をする場合、黒インク(ブラック)の割合は紺色よりわずかに多い。ただし、並べて比較しなければ気づかない程度の違いである。似た色は『延喜式えんぎしき』にも記述されるほど歴史が古い。また藍色や紺色系統茶色系統、鼠色系統とともに江戸時代流行色で、極めて多彩な色が生まれている。

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