燐灰ウラン石(読み)リンカイウランセキ(英語表記)autunite

翻訳|autunite

デジタル大辞泉 「燐灰ウラン石」の意味・読み・例文・類語

りんかい‐ウランせき〔リンクワイ‐〕【×燐灰ウラン石】

二次的に生成された、ウランを含む燐酸塩鉱物。正方晶系。薄い板状結晶で、黄色ないし黄緑色ガラス光沢がある。紫外線を受けると蛍光を発する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「燐灰ウラン石」の意味・わかりやすい解説

燐灰ウラン石
りんかいうらんせき
autunite

ウランの二次鉱物の一つ。熱水鉱脈型ウラン鉱床、含ウラン堆積(たいせき)岩、花崗(かこう)岩質ペグマタイト中などに産し、濃集して産すれば鉱石として利用される。自形は正方板状。紫外線を受けると蛍光を発する。日本では岡山県人形峠の堆積性ウラン鉱床中に、人形石酸化によって生じた二次鉱物として多産し、岐阜県土岐(とき)市東濃(とうのう)鉱山閉山)の堆積性ウラン鉱床中にも産した。英名は原産地フランスのオータンAutunにちなむ。

加藤 昭 2018年12月13日]


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