燐酸塩(読み)リンサンエン

デジタル大辞泉の解説

りんさん‐えん【×燐酸塩】

燐酸水素を金属あるいは塩基置換してできる塩。正塩のほか、酸水素塩・燐酸二水素塩がある。一般に無色の結晶。
[補説]肥料のほか、食品添加物や合成洗剤などに利用される。

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岩石学辞典の解説

燐酸塩

堆積性物質の鉱床で,有機燐酸塩の量がかなり含まれるもの.普通は燐酸塩の経済的な鉱床では燐酸トリカルシウム(tricalcium phosphate)の含有量が66%以下とはならない.堆積性燐酸塩の中の燐酸塩鉱物には,弗(ふっ)素燐灰石(fluorapatite),水酸燐灰石(hydroxyapatite),炭酸燐灰石(carbonate-apatite)などが含まれ,これらは一般に非晶質から潜晶質である.堆積性燐酸塩は,普通は海洋の条件,あるいはグアノ(guano)で形成される.火成岩の中で燐酸塩が濃集することは一般に経済的には重要ではない.燐酸塩の一次的な用途は肥料である.鉱物塩としての燐酸塩は,R3PO4,R3(PO)2, RPO4などで,ゼノタイム(xenotime), モナズ石(monazite), 燐灰石(apatite)などがある[Dana : 1951, Bateman : 1952].

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大辞林 第三版の解説

りんさんえん【燐酸塩】

リン酸の水素を金属元素で置換した塩。二水塩は水に可溶、一水塩・正塩はアルカリ金属塩とアンモニウム塩を除いては水に不溶または難溶。肥料・セラミックス材料・吸着剤・歯みがき基材・接着材などに用いられる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

りんさん‐えん【燐酸塩】

〘名〙 燐酸の塩。正塩のほか燐酸水素塩、燐酸二水素塩がある。一般に無色の結晶。主に肥料に用いる。〔健全学(1867)〕

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