燻蒸剤(読み)クンジョウザイ

デジタル大辞泉 「燻蒸剤」の意味・読み・例文・類語

くんじょう‐ざい【×燻蒸剤】

常温気体状態で作用させて殺虫殺菌をする薬剤建物を密閉して用いる。クロルピクリン酸化エチレン臭化メチルなど。

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精選版 日本国語大辞典 「燻蒸剤」の意味・読み・例文・類語

くんじょう‐ざい【燻蒸剤】

〘名〙 いぶすことにより病害虫を駆除する薬剤。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「燻蒸剤」の意味・わかりやすい解説

燻蒸剤
くんじょうざい

殺虫(殺菌)剤を気体の状態で作用させて病害虫を防除する燻蒸の目的で使われる薬剤。薫蒸剤とも書く。常温で気体(臭化メチルなど)あるいは揮発性化合物(クロルピクリンなど)、分解して常温で気体となるもの(「NCS」など)などの化合物である。燻蒸が行えるのは温室、倉庫、燻蒸のために張った天幕土壌(内部に注入)など密閉した空間に限られる。なお、人畜に対して毒性がきわめて強いものや、臭化メチルのようにかなり毒性が強くて無臭のものもあるので、取扱いにはとくに注意が必要である。

[村田道雄]

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栄養・生化学辞典 「燻蒸剤」の解説

燻蒸剤

 燻蒸に用いる薬剤.メチルブロミド,二臭化エチレン,ホストキシンなど.

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