献帝[後漢](読み)けんてい[ごかん](英語表記)Xian-di; Hsien-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「献帝[後漢]」の意味・わかりやすい解説

献帝[後漢]
けんてい[ごかん]
Xian-di; Hsien-ti

[生]光和3(180)
[没]建興12(234)
中国,後漢最後の皇帝 (在位 189~220) 。姓名劉協。父は霊帝,母は王美人。霊帝の没後少帝が即位したが,軍閥首領であった董卓は少帝を廃して献帝を立て,都を長安に移した。初平3 (192) 年,董卓が殺されると,再び洛陽に帰ったが曹操に迎えられて許に移った。曹操は事実上の支配権を奪ったが,最後まで魏王の地位にとどまった。しかし曹操が死ぬと,その子の曹丕 (→文帝) は延康1 (220) 年帝を廃して自立し,ここに後漢は滅びた。

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