環境衛生金融公庫(読み)かんきょうえいせいきんゆうこうこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「環境衛生金融公庫」の意味・わかりやすい解説

環境衛生金融公庫
かんきょうえいせいきんゆうこうこ

環境衛生関係の営業者,およびその協同組合などを対象とした政府金融機関。1967年設立(環境衛生金融公庫法)。環境衛生関係の営業とは,飲食店,喫茶店,食肉販売,氷雪販売,理容美容公衆浴場劇場旅館,クリーニング店などで,国民生活の環境衛生に直接的な影響を与えるこれらの部門近代化,協業化をはかることを目的として,これらに資金の貸し付けを行なっていた。1999年10月国民金融公庫統合,新たに国民生活金融公庫として発足。国民生活金融公庫は 2008年に日本政策金融公庫となった。

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世界大百科事典(旧版)内の環境衛生金融公庫の言及

【公庫】より

…100%政府出資の政府金融機関で,国民金融公庫住宅金融公庫,農林漁業金融公庫,中小企業金融公庫,北海道東北開発公庫,環境衛生金融公庫,公営企業金融公庫,中小企業信用保険公庫,沖縄振興開発金融公庫がある(1996年末現在)。これらの公庫は,おもに財政投融資資金などの政府資金を,それぞれの公庫が担当する特定分野に低利で貸し付け,政府が行政目的を遂行する一助にされる。…

【国民金融公庫】より

…しかし日本経済が復興を終えて高度成長を遂げるにつれ,中小企業専門金融機関としての性格を強め,省力化,公害防止関連の設備資金や合理化等の経営改善資金を融通するようになった。また67年,環境衛生金融公庫法に基づく環境衛生金融公庫(飲食店,理容・美容業などの環境衛生関係の営業について,必要な資金を融通)が分離・設立された。近年は経済のサービス化に対応して流通・小売業などへの貸付けも急増するなど,幅広い資金供給を行っている。…

【中小企業】より

…(1)中小企業に対する金融支援施策(〈中小企業金融〉の項参照)は,金融制度とその補完からなるが,金融制度のおもなものとして,全額政府出資の金融機関である中小企業金融公庫(1953年公布の中小企業金融公庫法)と国民金融公庫(1949年公布の国民金融公庫法),半官半民の出資による商工組合中央金庫(1936設置)の3機関があり,中小企業に対する設備資金,長期運転資金,運転資金の特別の融資を行っている。その他,環境衛生関係営業者を対象にして設備資金の融資をする環境衛生金融公庫(1967年公布の環境衛生金融公庫法)がある。またこのような金融機関からの融資を補完する制度として,大型店等の大企業の進出や下請生産の減少等による中小企業の経営の不安定化に対処するために経営の合理化・近代化等に必要な資金を融資する制度として,中小企業体質強化資金助成制度があり,信用補完制度として,中小企業信用保険公社(1950年公布の中小企業信用保険法)の保険業務と資金貸付けに支えられた,全国で52の信用保証協会(1953年公布の信用保証協会法)による保証制度がある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」