デジタル大辞泉 「立掛」の意味・読み・例文・類語 たて‐かけ【立(て)掛(け)/立(て)懸(け)】 1 立てかけておくこと。2 江戸時代に流行した男の髪形の一。髻もとどりを大きくとって、髷まげを後頭部に立てかけるように結ったもの。宝永(1704~1711)ごろに浄瑠璃語りの江戸半太夫が結いはじめたものという。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「立掛」の意味・読み・例文・類語 たち‐かか・る【立掛】 〘自ラ五(四)〙① 雲、霧などが立って、かかる。※今昔(1120頃か)一〇「五色の雲、常に彼の芒山に立懸る」② 今にも立とうとする。まさに立ち上がろうとする。※宇治拾遺(1221頃)一一「うつぶしに倒れたりけるを、ちがひてたちかかりて、おこしたてず頭を又うちわりてけり」③ 立ち向かう。かかってゆく。※太平記(14C後)一五「鐘木を大きに拵へて、二三十人立懸りて、破(われ)よとぞ撞たりける」④ 立ち上がってもたれる。立ってよりかかる。※源家長日記(1216‐21頃)「人かげのうちして、ここかしこのたてじとみにたちかかり」⑤ 先を争う。※浮世草子・日本永代蔵(1688)四「野も山もみな銭掛松かと思はれ立かかりて拾へば」⑥ (歌舞伎脚本のト書用語) 立っている、また、何かに向かって立とうとする、力を加えようとするなどの意に用いる。※歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)四「『ハア』ト立かかり、隼人を引出す」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報