累積過程(読み)るいせきかてい(英語表記)Cumulative Process

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「累積過程」の意味・わかりやすい解説

累積過程
るいせきかてい
Cumulative Process

経済活動の拡大ないし縮小の過程が徐々に積み重なり,その量や程度が著しく増していくこと。「ウィクセルの累積過程」は,スウェーデンの経済学者クヌート・ウィクセルが 1898年の著書利子物価』において,物価の累積的上昇ないし下落自然利子率と貨幣利子率の乖離によって説明した理論(→自然利子)。物価の絶対水準均衡からのわずかな乖離によって累積的に変化するという貨幣経済の独特の挙動を明らかにした。現代において,この理論は不均衡動学の理論において取り入れられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android