細川師氏(読み)ほそかわ もろうじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「細川師氏」の解説

細川師氏 ほそかわ-もろうじ

1305-1348 鎌倉-南北朝時代の武将
嘉元(かげん)3年生まれ。細川公頼の子。元弘(げんこう)の乱以来足利尊氏,直義(ただよし)に属す。建武(けんむ)3=延元元年尊氏により四国に派遣され,淡路(あわじ)守護となった。淡路守護細川氏初代。貞和(じょうわ)4=正平(しょうへい)3年5月23日死去。44歳。通称彦四郎

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の細川師氏の言及

【淡路国】より

…長沼氏はさらに津名郡に2ヵ所の守護領(うち1ヵ所は荘園)を増やすなど,しだいに勢力を広げ,守護職を世襲して鎌倉末におよんだ。 南北朝内乱に当たり,足利一門の細川師氏が1336年(延元1∥建武3)淡路守護となり,その兄細川頼春の援助を受けて南朝方の制圧に当たった。やがて師氏の子氏春が守護職を継ぎ,53年(正平8∥文和2)賀集荘に侵入した南軍を駆逐し,73年(文中2∥応安6)には〈南方退治大将〉として淡路の国人を率いて畿内に渡り,南朝長慶天皇の河内国天野の行宮を占拠した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」