嘉元(読み)カゲン

精選版 日本国語大辞典 「嘉元」の意味・読み・例文・類語

かげん【嘉元】

  1. 鎌倉時代後期、後二条天皇の代の年号。天変炎旱により乾元二年(一三〇三)八月五日改元。嘉元四年一二月一四日徳治(とくじ)と改元。将軍久明親王の時代。出典は「芸文類聚(げいもんるいじゅう)」の「賀老人星表日。嘉占元吉、弘無量之祐、降克昌之祚、普天同慶率土合歓」。

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日本の元号がわかる事典 「嘉元」の解説

かげん【嘉元】

日本の元号(年号)。鎌倉時代の1303年から1306年まで、後二条(ごにじょう)天皇の代の元号。前元号は乾元(かんげん)。次元号は徳治(とくじ)。1303年(乾元2)8月5日改元。天変(彗星)による凶兆を断ち切るために行われた。『芸文類聚(げいもんるいじゅう)』を出典とする命名。嘉元年間の鎌倉幕府の将軍は久明(ひさあきら)親王(8代)、幕府執権は北条師時(もろとき)(10代)。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

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