編木(読み)ビンザサラ

デジタル大辞泉 「編木」の意味・読み・例文・類語

びん‐ざさら【編木/拍板】

打楽器の一。数十枚の短冊形の薄い木片などをひもで連ねたもの。両端取っ手を持って振り合わせ、板を打ち合わせて音を出す。ささらぎ。ささら。→ささら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「編木」の解説

編木
びんざさら

拍板(びんざさら)とも。体鳴楽器。もと田楽踊の楽器奈良時代に中国から伝来し,平安末期に各地流行奈良春日大社御祭歌舞伎音楽民俗芸能などで使われる。数十枚以上の木板を紐で横につなぎ,両端の取手をもち上に突きあげて音をだすので「ささらを突く」と表現される。歌舞伎の編木はカシ製で40枚。富山県の「こきりこ節」に使われる編木は108枚。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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