デジタル大辞泉
「御祭」の意味・読み・例文・類語
ご‐さい【御祭】
夏の土用なかば過ぎに7日間くらい吹く北東風。陰暦6月16、17日の伊勢神宮の祭礼のあるころに吹くのでいう。御祭風。
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お‐まつり【御祭】
- ( 「お」は接頭語 )
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① ( 祭りを敬っていう語 ) 神霊をまつること。また、神社の祭礼。
- [初出の実例]「御祭りやビラウドの牛銀すすき」(出典:俳諧・文政句帖‐七年(1824)三月)
- ② 男女が交合すること。→おまつりを渡す。
- [初出の実例]「ふたりがさし向ひて、たばこのんでゐる。もはや御祭(オマツ)りすぎのてい」(出典:咄本・芳野山(1773)蜜夫)
- ③ 歌舞伎の鬘(かつら)の両鬢(びん)の上に半輪形に出ている髪。強い性格の立役の鬘に飾毛としてつけるもの。
- ④ ⇒おまつり
- [ 2 ] 歌舞伎舞踊の曲名の一つ。通称「申酉」。清元。
おん‐まつり【御祭】
- 〘 名詞 〙 ( 「おん」は接頭語 ) 陰暦一一月二七日の奈良の春日若宮神社の祭。《 季語・冬 》
- [初出の実例]「一、若宮の御まつり、薪(たきぎ)の供餉等(ぐしょうとう)の事」(出典:申楽談儀(1430)附載)
ご‐さい【御祭】
- 〘 名詞 〙 陰暦六月土用のなかばを過ぎる頃に、七日ほど吹く北東の風。六月一六・一七日に伊勢神宮の祭があるところからいう。御祭風。〔物類称呼(1775)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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御祭【おんまつり】
奈良春日(かすが)大社の摂社若宮神社の祭。12月15〜18日に行われる。春日大社を氏神とする藤原氏により1136年に始められたという。神霊を本殿から御旅所へ移し,そこで神楽(かぐら),東遊(あずまあそび),田楽(でんがく),猿楽(さるがく),舞楽などが奉納され,再び本殿へ還幸する。奈良で最も古式を残した祭で,芸能史的にも注目される。
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の御祭の言及
【御祭猿楽】より
…奈良[春日若宮神社]の祭礼(御祭。式日12月17日)の猿楽。…
【暗闇祭】より
…このほか,暗闇祭の名称はつかないものの深夜に祭祀を行う神社は数限りない。奈良の春日若宮神社で12月に行われる若宮祭(御祭)などはその典型で,人目に触れない真夜中に松明の灯だけでお旅所まで渡御し,翌日の祭典を行い,またその晩おそくに還御する。これらの事実は,神を迎えるときが本来夕方から夜にあったことを示すもので,全国各地で祭りの前晩を宵宮(よいみや)といってたいせつにする風にもうかがうことができる。…
【細男】より
…この話と宮廷の御神楽(みかぐら)の〈[阿知女作法](あじめのさほう)〉を結びつけ,細男を御神楽のおりの〈才の男(ざいのおのこ)〉の転とする説もあるが,批判的見解が多い。現在奈良春日若宮の御祭(おんまつり)に出る細男は,浄衣・白覆面・烏帽子姿の者6人が1組で,鼓打ち2,笛吹き2,他の2人は無手で舞う。福岡市志賀島の志賀海(しかのうみ)神社の《磯良の舞》は,白覆面の者1人が羯鼓(かつこ)をつけて出る。…
※「御祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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