聖ソフィア大聖堂[キーウ](読み)せいソフィアだいせいどう[キーウ](英語表記)Cathedral of St. Sophia, Kyiv

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

聖ソフィア大聖堂[キーウ]
せいソフィアだいせいどう[キーウ]
Cathedral of St. Sophia, Kyiv

ウクライナの首都キーウキエフ)にある大聖堂。ロシア人初の統一国家として成立したキエフ公国ヤロスラフ1世によって 11世紀初頭に創建されたビザンチン様式(→ビザンチン建築)のギリシア十字式聖堂で,ロシアにおけるキリスト教聖地となった。有名な『祈る聖母』『乙女オランドの像』をはじめとするモザイクフレスコで飾られたドームを中心に,金箔など豪華な内部装飾が施されている。17世紀末から18世紀初頭にかけて改修が行なわれ,ウクライナ・バロック様式(→バロック建築)の鐘楼が建てられた。また,中世にロシア初の図書館が創設されたことでも知られる。1990年,周辺の修道院群,キーウ・ペチェルーシク大修道院とともに世界遺産の文化遺産に登録。

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