防長回天史(読み)ぼうちょうかいてんし

改訂新版 世界大百科事典 「防長回天史」の意味・わかりやすい解説

防長回天史 (ぼうちょうかいてんし)

幕末・維新期の長州藩叙述した史書伊藤博文につらなる政治家・文化人の末松謙澄著者。毛利家旧重臣とともに山路愛山や堺利彦らが編纂参加し,毛利家の依頼で編纂が始められたとはいえ,客観的叙述が見られる。引用史料も豊富で,天保期(1830-44)から廃藩置県に及ぶ貴重な通史である。1911年初編刊行。20年全6編12巻完結。同年,修訂も成った。
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百科事典マイペディア 「防長回天史」の意味・わかりやすい解説

防長回天史【ぼうちょうかいてんし】

末松謙澄の著。1911年―1920年刊。全12冊。長州藩天保改革から1871年の廃藩置県までを記述山路愛山堺利彦らも編纂(へんさん)に参加。明治維新史研究の好史料。

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