陸奥広吉(読み)むつ ひろきち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「陸奥広吉」の解説

陸奥広吉 むつ-ひろきち

1869-1942 明治-昭和時代前期の外交官,教育者
明治2年3月5日生まれ。陸奥宗光長男。明治20年イギリスに留学。28年外交官となり,ローマ,ロンドンなどに駐在した。大正3年公使にすすむが,病気のため退官鎌倉すみ,鎌倉女学校の経営支援,史跡保存にも尽力した。昭和17年11月19日死去。74歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の陸奥広吉の言及

【蹇蹇録】より

…1895年10月,療養中の大磯で速記者に口述し,そののち推敲したものであるが,外務省の機密文書を引用した外交秘録であることから,当時一般に流布されることなく,秘密出版として少部数が作られた。1929年陸奥広吉の編集した《伯爵陸奥宗光遺稿》に外務当局の許可を得て収録され,33年岩波文庫に所収された。その内容は,1894年の朝鮮東学党の乱(甲午農民戦争)を利用した軍隊の派遣,日清両国の外交交渉,朝鮮内政改革,欧米各国との交渉,日英条約改正の成功,日清講和の経緯,三国干渉など21章からなる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」