α遮断剤(読み)アルファしゃだんざい(その他表記)α-blockers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「α遮断剤」の意味・わかりやすい解説

α遮断剤
アルファしゃだんざい
α-blockers

交感神経系の効果器細胞にあるα受容体においてアドレナリン作用を特異的に遮断する薬。天然資源から得られるものに麦角アルカロイド (エルゴタミンエルゴトキシン) ,ヨヒンビンがあり,合成品にフェントラミン,トラゾリンフェノキシベンザミン,ジベナミンなどがある。これらのうちフェノキシベンザミン,ジベナミンが最も特異性が高く,作用が強く,持続時間が長い。臨床的には末梢血管循環障害やショック状態の治療に応用される。 (→交感神経遮断剤 )

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栄養・生化学辞典 「α遮断剤」の解説

α遮断剤

 アドレナリン(エピネフリンレセプターは,アゴニストアンタゴニストに対する応答差異によってαレセプターとβレセプターに大別される.α遮断剤(ブロッカー)はαレセプターとアゴニストの反応を特異的に遮断する物質.フェノキシベンザミン(phenoxybenzamine),フェントラミン(phentolamine)などが代表的.

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