αリノレン酸(読み)アルファリノレンサン

デジタル大辞泉 「αリノレン酸」の意味・読み・例文・類語

アルファリノレン‐さん【α-リノレン酸/アルファリノレン酸】

必須脂肪酸の一。人間体内エイコサペンタエン酸ドコサヘキサエン酸を生成する。あぶら菜種油などに多く含まれる。ALA(alpha-linolenic acid)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「αリノレン酸」の解説

α-リノレン酸
リノレンサン
α-linolenic acid

(Z,Z,Z)-9,12,15-octadecatrienoic acid.C18H30O2(278.43).CH3CH2CH=CHCH2CH=CHCH2CH=CH(CH2)7COOH.3個のシス二重結合をもつ不飽和脂肪酸.グリセリドとして乾性油中に存在する.あまに油の混合脂肪酸から数次にわたる低温分別結晶法を繰り返して精製する.無色液体.融点-11 ℃,沸点230~232 ℃(133 Pa).0.914.1.4780.水に不溶,多くの有機溶剤可溶.還元すればステアリン酸になる.ヒトや動物の組織には,Δ15-不飽和化酵素がないために生合成できず,食物から摂取しなければならない必須脂肪酸である.[CAS 463-40-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android