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必須脂肪酸 ひっすしぼうさん essential fatty acid

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

必須脂肪酸
ひっすしぼうさん
essential fatty acid

不可欠脂肪酸ともいう。ラットの実験で,体内での合成が不十分または欠けているため,食餌中からそのまま摂取しないと健康維持や繁殖に支障があると考えられる脂肪酸類。二重結合を2個以上含む不飽和脂肪酸であるリノール酸リノレン酸アラキドン酸などがこれにあたる。

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デジタル大辞泉の解説

ひっす‐しぼうさん〔‐シバウサン〕【必須脂肪酸】

体内では合成されないため、食物から摂取しなければならない脂肪酸リノール酸リノレン酸・アラキドン酸のこと。植物油に多量に含まれ、人間ではプロスタグランジンなどの材料となり、また血中コレステロール濃度を低下させる。ビタミンF不可欠脂肪酸

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栄養・生化学辞典の解説

必須脂肪酸

 ビタミンFともいわれた.欠乏すると皮膚炎など欠乏症状を呈する脂肪酸.リノール酸とα-リノレン酸.アラキドン酸もいれる場合もあるが,リノール酸摂取で体内で合成できるので,正確には必須脂肪酸に含めない.

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世界大百科事典 第2版の解説

ひっすしぼうさん【必須脂肪酸 essential fatly acid】

不可欠脂肪酸ともいう。動物が生体内で合成できず,食物によって摂取する必要のある脂肪酸をいう。バーG.O.BurrらおよびエバンズH.M.Evansは,動物の栄養にリノール酸リノレン酸などが必要であることを明らかにし,これらをまとめてビタミンFと命名した(1934)。その後,それ以外にアラキドン酸も必要であることもわかった。これら脂肪酸はそれぞれ二重結合を2,3,4個含む不飽和脂肪酸(C18~C20)であって,天然に存在するものは二重結合がシス型で,トランス型のものは無効である。

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大辞林 第三版の解説

ひっすしぼうさん【必須脂肪酸】

人体内で生合成されないため、食物から摂取しなければならない脂肪酸。リノール酸・リノレン酸・アラキドン酸をさす。植物油に豊富に含まれる。欠乏すると発育不全、皮膚の角化、脱毛、腎障害などを起こすことが知られている。不可欠脂肪酸。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

必須脂肪酸
ひっすしぼうさん

動物の成長や正常な生理機能維持のために必要で、体内では合成できないため食事として摂取しなければならない脂肪酸。1929年ブァーBurr(1896―1990)夫妻によって初めて食事必須性が明らかにされた。多種類の必須脂肪酸が知られているが、リノール酸、α(アルファ)-リノレン酸およびアラキドン酸が代表的なものである。必須脂肪酸がその機能を発揮するためには一定の構造が要求される。必要量はリノール酸としてエネルギー摂取量の1~2%とみなされるので、日本人の場合、通常の食事で不足することはない。必須脂肪酸は主としてリン脂質に組み込まれ生体膜の正常な機能発現に役だち、また種々のエイコサノイド(ホルモン様の生理活性物質で、ホルモンや細胞機能の調節に不可欠の物質。プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサンなどがある)に転換され代謝や機能の調節作用を営んでいる。さらに血清コレステロール濃度低下効果をも有する。一般に植物性油脂はリノール酸を多く含み、なかでもサフラワー油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、米油などはよい供給源である。[菅野道廣]
『鹿山光編『総合脂質科学』(1989・恒星社厚生閣) ▽マイレル・レッサー著、大沢博訳『脂肪と成人病――栄養療法が現代人を救う』(1992・ブレーン出版) ▽熊谷朗著『EPAの医学――疫学・栄養学から臨床応用まで』(1994・中山書店) ▽鹿山光編『AA、EPA、DHA――高度不飽和脂肪酸』(1995・恒星社厚生閣) ▽ジョン・フィガネン著、今村光一訳『ガン・成人病を撃退する――よい脂肪悪い脂肪』(1995・徳間書店) ▽ジョン・フィガネン著、今村光一訳『危険な油が病気を起こしている』(1998・オフィス中村、中央アート出版社発売) ▽日本脂質栄養学会監修、高田英穂ほか編『脂質とガン』(2000・学会出版センター)』

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世界大百科事典内の必須脂肪酸の言及

【脂質】より

…脂肪酸のアルカリ塩はいわゆるセッケンで,水溶液中ではミセルを作る。哺乳類は飽和脂肪酸と一不飽和脂肪酸を合成することはできるが,その他の不飽和脂肪酸は植物から食餌としてとらなければならず,これは必須脂肪酸と呼ばれる。脂肪酸
[脂肪]
 脂肪は3価アルコールであるグリセリンと脂肪酸とのエステルで,エステル結合をする脂肪酸の数が1個であるものをモノグリセリド(モノアシルグリセロール),2個のものをジグリセリド(ジアシルグリセロール),3個のものをトリグリセリド(トリアシルグリセロール)と呼ぶ(図2)。…

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