ドコサヘキサエン酸(読み)ドコサヘキサエンさん(英語表記)docosahexaenoic acid; DHA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドコサヘキサエン酸」の意味・わかりやすい解説

ドコサヘキサエン酸
ドコサヘキサエンさん
docosahexaenoic acid; DHA

高度不飽和脂肪酸一種イコサペンタエン酸 EPAと同様,体内で生成できない必須脂肪酸で,食物からの摂取が望ましい。特にサンマイワシマグロブリサバなどの青魚に多く含まれる。1980年代,イギリスの栄養学者マイケル・クロフォードが,日本人の知能指数が高いのは魚を常食するためであると指摘したことから注目を集めた。脳や神経機能の発達と関係が深く,血栓の予防,血圧降下,視覚機能の向上,血中のいわゆる悪玉コレステロールLDL。→低比重リポタンパク)や中性脂肪を減らす働きがみられることから,生活習慣病の予防・改善や,精神障害の緩和に有効であると考えられる。

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