ドコサヘキサエン酸(読み)ドコサヘキサエンサン(その他表記)docosahexaenoic acid; DHA

デジタル大辞泉 「ドコサヘキサエン酸」の意味・読み・例文・類語

ドコサヘキサエン‐さん【ドコサヘキサエン酸】

docosahexaenoic acid》多価不飽和脂肪酸一種マグロブリサバサンマイワシなどに含まれる。動脈硬化血液凝固を防ぎ、心筋梗塞こうそく・脳梗塞を予防する効果がある。記憶力の向上作用もあるといわれる。DHA

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精選版 日本国語大辞典 「ドコサヘキサエン酸」の意味・読み・例文・類語

ドコサヘキサエン‐さん【ドコサヘキサエン酸】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] docosahexaenoic acid の訳語 ) 不飽和脂肪酸の一種。魚油動物リン脂質に含まれ、血中コレステロールの低下や脳機能の活発化などの作用があるとされる。DHA。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドコサヘキサエン酸」の意味・わかりやすい解説

ドコサヘキサエン酸
ドコサヘキサエンさん
docosahexaenoic acid; DHA

高度不飽和脂肪酸の一種。イコサペンタエン酸 EPAと同様,体内で生成できない必須脂肪酸で,食物からの摂取が望ましい。特にサンマ,イワシ,マグロ,ブリ,サバなどの青魚に多く含まれる。1980年代,イギリスの栄養学者マイケル・クロフォードが,日本人の知能指数が高いのは魚を常食するためであると指摘したことから注目を集めた。脳や神経機能の発達と関係が深く,血栓の予防,血圧降下,視覚機能の向上,血中のいわゆる悪玉コレステロールLDL。→低比重リポタンパク)や中性脂肪を減らす働きがみられることから,生活習慣病の予防・改善や,精神障害の緩和に有効であると考えられる。

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化学辞典 第2版 「ドコサヘキサエン酸」の解説

ドコサヘキサエン酸
ドコサヘキサエンサン
docosahexaenoic acid

(all-Z)-4,7,10,13,16,19-docosahexaenoic acid.C22H32O2(328.49).略称DHA.セルボン酸ともいう.エイコサペンタエン酸(EPA)とともに魚油やリン脂質に多く含まれている.EPAとともに血栓性疾患および動脈硬化性疾患の発症を予防する高度不飽和脂肪酸として注目されている.α-リノレン酸代謝産物である.融点-44.5 ℃.[CAS 6217-54-5]

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「ドコサヘキサエン酸」の解説

ドコサヘキサエンさん【ドコサヘキサエン酸】

不飽和脂肪酸の一種で、多価不飽和脂肪酸。体内で生成できないα-リノレン酸から合成できるため、広義では必須脂肪酸。魚類全般、主にまぐろやいわしなどの青魚に多く含まれる。脳細胞に特に多く存在し、脳や神経組織の発育に重要な役割をもつほか、コレステロール値抑制、脳卒中・高血圧症・動脈硬化・慢性皮膚炎などの予防・改善に効果を発揮する。◇英語の「docosahexaenoic acid」からDHAとも略称される。

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栄養・生化学辞典 「ドコサヘキサエン酸」の解説

ドコサヘキサエン酸

 C22H32O2 (mw328.50).

 二重結合を6個もつ多価不飽和脂肪酸.イワシ油などにトリアシルグリセロールの形で存在.

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百科事典マイペディア 「ドコサヘキサエン酸」の意味・わかりやすい解説

ドコサヘキサエン酸【ドコサヘキサエンさん】

DHA

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