アイギナ(読み)あいぎな(その他表記)Aigina ギリシア語

デジタル大辞泉 「アイギナ」の意味・読み・例文・類語

アイギナ(Aigina/Αίγινα)

ギリシャ南部、サロニコス湾に浮かぶエギナ島にあった古代ギリシャ時代のポリス都市国家)。紀元前6世紀頃まで海上交通要地として栄えたが、紀元前5世紀前半に競合関係にあったアテネとの争いで敗れ、衰退した。紀元前5世紀に建造されたアフェア神殿アポロン神殿などが残る。アイーナ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイギナ」の意味・わかりやすい解説

アイギナ
あいぎな
Aigina ギリシア語

古代ギリシアドーリス人のポリス(都市国家)。アテネの南、サロニカ湾に同名(現代ギリシア語でアイーナAí- yina)の小島と町があり、遺跡が残る。紀元前7世紀後半にギリシア本土で最初の貨幣を発行し、前6世紀の中ごろにはエジプトナウクラティスに貿易拠点を設け、商業ポリスとして発展した。ペルシア戦争の際にはヘラス連合の一員として戦ったが、前6世紀以来アテネとの間にしばしば紛争を生じ、おそらく前457/6年ついに屈服してデロス同盟に加盟させられた。ペロポネソス戦争勃発(ぼっぱつ)した前431年に住民はアテネの手で島から追放されたが、前405年スパルタの力で復帰した。前4世紀以後次々に周辺の国々や同盟の支配を受け、前133年以降ペルガモン領からローマ領になった。

[清永昭次]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アイギナ」の解説

アイギナ
Aigina

サロン湾内の古代ギリシアのポリス。前7世紀に一時アルゴスに征服されたが,前6世紀には海軍国として商業に従事した。前6世紀末以後アテネと争い,前5世紀中葉敗れてデロス同盟に加入させられた。

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百科事典マイペディア 「アイギナ」の意味・わかりやすい解説

アイギナ[島]【アイギナ】

ギリシアのサロニコス湾内の島。エギナ,アイーナとも。約85km2。前2000年ころからギリシア人定住,前8世紀ころより海上交易に活躍。ギリシア最初の貨幣を鋳造。島の北西部に古代都市跡がある。

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