アイソン(読み)あいそん(その他表記)ISON

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイソン」の意味・わかりやすい解説

アイソン
あいそん
ISON

地球に近い宇宙空間での天体の発見、監視追跡を目ざす天文台のグループ。International Scientific Optical Network(国際科学光学ネットワーク)の略称である。ロシア科学アカデミーの一部であるケルディッシュ応用数学研究所(Keldysh Institute of Applied Mathematics)が運営している。ロシアほかベラルーシスイスボリビアなど10か国の天文台が参加している。2012年にアイソン彗星(すいせい)を発見したことで知られる。

[編集部 2023年7月19日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイソン」の意味・わかりやすい解説

アイソン
Aison

ギリシア神話人物イオルコスの王クレテウスの子。父の王位を継ぎ,アルキメデと結婚して息子イアソンをもうけたが,母のテュロがポセイドンによって生んだ異父兄弟ペリアスに王位を簒奪され,自殺を強要された。しかしイアソンがアルゴ船遠征から妻メデイアを連れて帰国すると,メデイアは魔法の力でアイソンを生返らせ,若さまで取戻させてやったという。

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世界大百科事典(旧版)内のアイソンの言及

【イアソン】より

…ギリシア伝説で,アルゴ船乗組員の指揮者として活躍した英雄。イオルコス王アイソンAisōnの子。幼少のころ,父の異父兄弟ペリアスPeliasが父の王権を奪ったため,ケンタウロス族の賢者ケイロンのもとで養育された。…

【メデイア】より

イアソンが叔父のイオルコス王ペリアスPeliasのいいつけで金毛羊皮を捜しにコルキスに来たとき,イアソンに恋したメデイアは彼を助けて羊皮を手に入れさせ,彼に伴われてギリシアに向かった。二人がイオルコスに来てみると,イアソンの父アイソンAisōnはペリアスのために自殺させられていたので,彼女はペリアスの娘たちに羊を釜ゆでにして若返らせて見せ,同じ方法で娘たちに父王を殺させた。二人はコリントスへ逃げ,同地で2児をもうけたが,イアソンが王クレオンKreōnの娘を新妻に迎えたため,彼女は王と王女,さらにはわが子をも殺してアテナイ王アイゲウスのもとに逃れた。…

※「アイソン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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