アイットベンハドゥ(その他表記)Ksar of Aït-Ben-Haddou

デジタル大辞泉 「アイットベンハドゥ」の意味・読み・例文・類語

アイット‐ベン‐ハドゥ(Aït-Ben-Haddou)

モロッコ中部の都市ワルザザートの西約30キロメートルに位置する集落オートアトラス山脈の南に点在する要塞化された村の一つ。丘の斜面に日干し煉瓦れんがで築かれている。1987年「アイットベンハドゥの集落」の名で世界遺産文化遺産)に登録された。アイト‐ベン‐ハッドゥ。

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関連語 日干し煉瓦

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイットベンハドゥ」の意味・わかりやすい解説

アイットベンハドゥ
Ksar of Aït-Ben-Haddou

モロッコ中央部,ウアルザザテの西 20kmの大アトラス山脈山腹に残る要塞村。ベルベル人によって造られたものであるが,建設時期は不明。村全体を防壁で囲み,内部には迷路のような道がはりめぐらされ,一般の民家のほかカスバ (大邸宅) や倉庫,学校,モスクなどが密集している。建物はマグレブ地方に伝わる先イスラム期の古代建築技法で築かれ,赤土の外壁には装飾が施されている。クサールと呼ばれる要塞集落は数多くあるが,そのほとんどが風化によっていたみが激しいなか,アイットベンハドゥの保存状態はよく,映画の舞台にも登場した。 1987年世界遺産の文化遺産に登録。

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