ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイヘンドルフ」の意味・わかりやすい解説
アイヘンドルフ
Eichendorff, Joseph, Freiherr von
[没]1857.11.26. ナイセ
ドイツの詩人,小説家。古い貴族の家に生れ,恵まれた少年時代をおくる。ハレ,ハイデルベルク,ベルリン,ウィーンの各大学でおもに法律を学ぶ。その間にクライスト,フィヒテらと交遊。シュレジエン国防軍の少尉として解放戦争に参加したのち,1816年プロシアの官吏となり,44年までつとめた。晩年は郷土の町ナイセに住んだ。彼の文学は憧憬に満ち,夢みるような美しい自然と人生を歌ったものが多い。抒情詩においてすぐれた天分を発揮した。おもな作品に,小説『予感と現前』 Ahnung und Gegenwart (1815) ,短編『大理石像』 Das Marmorbild (19) ,『のらくら者の生活から』 Aus dem Leben eines Taugenichts (26) などがあり,カトリックとロマン主義の立場からの文学論も少くない。
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