( 1 )高山樗牛の「文は人なり」の序言(姉崎嘲風)に「憧憬といふ新熟字も、この思ひを表はすために、初めは惝怳として居たのを、僕と二人で憧憬と作り上げたので、この時代の心持ちを表はしたかったのである」とあるように、この二人が、ともに「あこがれる」ことを意味する「憧」と「憬」を組み合わせて造ったといわれる和製漢語。
( 2 )「憧」の読みは、当初、漢音「ショウ」が用いられたが、明治末期から呉音ドウも行なわれるようになった。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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