アイル・テネレ自然保護区(読み)アイル・テネレしぜんほごく(その他表記)Aïr and Ténéré Natural Reserves

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アイル・テネレ自然保護区
アイル・テネレしぜんほごく
Aïr and Ténéré Natural Reserves

ニジェール中部,アイル山地とテネレ砂漠に設けられた自然保護区。面積7万 7360km2。山岳地帯と砂漠に囲まれた乾燥地帯に属するが,この不毛の地も前 4000年頃には「緑のサハラ」と呼ばれ,トゥアレグ族の王国が築かれていた。彼らの描いた岩壁画が現在も山中に残されている。アイル山地とその山麓には植物の分布がみられ,アヌビスヒヒやパタスモンキーといった固有種をはじめ,40種の哺乳類も生息するが,狩猟によって数が激減したため,1988年自然保護区に指定された。しかし,過度の保護策は生活を脅かすと主張する保護区内のトゥアレグ族と対立,内戦にまで発展し多くの野生動物が犠牲となった。 1994年和平協定が締結されたが不安定な状況が続く。 1991年世界遺産の自然遺産に登録。

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