アカツメクサ(読み)アカツメクサ(その他表記)Trifolium pratense; red clover

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカツメクサ」の意味・わかりやすい解説

アカツメクサ(赤詰草)
アカツメクサ
Trifolium pratense; red clover

マメ科の多年草。ムラサキツメクサ,レッドクローバーともいう。ヨーロッパ原産で,明治の初めに牧草として輸入された植物であるが,いまでは日本全国に広く帰化し,道端草地に普通にみられる。茎は高さ 30~60cmで,3小葉からなる掌状の葉を互生する。5~8月,短い柄の先に多数の蝶形花冠 (30~70花) が集って咲く。花は淡紅色で,長さ 13~15mm,旗弁の先は円形になる。は先が5裂し,裂片は線形で1片のみが特に長い。果実は径 2.5mmほどの球形で,中に1個の種子を含む。

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世界大百科事典(旧版)内のアカツメクサの言及

【アカクローバー】より

…牧草として利用するマメ科の多年草で,アカツメクサ,ムラサキツメクサともいう。原産地はアジア西部から中東地域で,南ヨーロッパには13世紀に伝わったが,ヨーロッパ全域に普及したのは18世紀になってからである。…

※「アカツメクサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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