アカクローバー(読み)あかくろーばー(英語表記)red clover

翻訳|red clover

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカクローバー」の意味・わかりやすい解説

アカクローバー
あかくろーばー
red clover
[学] Trifolium pratense L.

マメ科(APG分類:マメ科)の多年草。ムラサキツメクサ、アカツメクサ別名がある。葉は3枚の小葉からなる複葉で、普通、小葉にはV字形の白斑(はくはん)がある。葉柄は長く、葉液(ようえき)から次々に分枝が出て、30~90センチメートルほどになる。夏から秋に、30~100個の小花が球状に集まった花穂がつく。花は濃赤紫色から淡紅色、白色のものまである。茎葉を飼料とし、青刈りや乾草サイレージとして利用する。アジア西部から中東地域が原産地で、南ヨーロッパには13世紀に伝わった。日本には18世紀にオランダから伝来牧草としての栽培は明治初期にアメリカから再導入されてからである。現在では各地の山野に広く野生化している。

[星川清親 2019年10月18日]


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