あかほや
アカホヤ
Akahoya
南九州(宮崎・鹿児島県下)の新期火山灰が分布する地域ではその下位に,分布しない地域では地表下数十cmに存在する厚さ50cmほどの黄橙色,おがくず状の火山ガラスに富んだ火山灰層。この両県下ではアカホヤ,人吉盆地ではイモゴ,四国ではオンジ(音地)と呼ぶ。火山ガラスが密集しているため植物根が貫入しにくく,火山灰の風化により遊離したAlイオンによるリン酸吸収力の強いやせ土である。長友由隆ほか(1977)は,強磁性鉱物の分析により鬼界カルデラ起原と推定し,町田洋ほか(1978)は,現地調査と鉱物の屈折率測定によりこれを確認してアカホヤ火山灰と命名した。
執筆者:松井 健
参照項目:音地
参照項目:鬼界アカホヤテフラ
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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アカホヤ
南九州一帯を中心にほぼ本州全域に分布する黄だいだい色の,おがくず状でごく軽いガラス質火山灰土の俗称。約6300年前の鬼界カルデラの噴火による火山灰(鬼界アカホヤテフラ)である。人吉盆地では〈いもご〉ともいう。→オンジ
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のアカホヤの言及
【赤土】より
…ふつう火山灰土壌の表層の[黒土](くろつち)と対応させて,有機物の少ない明るい褐色の[心土]を指していう。地方によりアカノッポ,アカオンジ,アカホヤなどさまざまに呼ばれ,また表層地質学の分野では[ローム](層)と呼ばれることも多い。一般に鉄分に富む塩基性の火山灰ほど赤みがつよい。…
【火山灰土壌】より
…地質学における火山灰の定義よりやや広く,軽石やスコリアを含む火山放出物に由来する土壌をいう。したがって,一部では火山性土volcanic soilとも呼ばれる。日本は世界有数の火山国であるから,火山灰土壌の分布も広く,面積約6万km2,国土の約16%に及んでいる。地域的には北海道,東北,関東および九州に広く,地形的には洪積台地や山ろく緩斜面に主として分布する。
[火山灰土壌の特徴]
一般に黒くて厚い表土をもつことが重要な特徴である。…
【特殊土壌】より
…シラス(南九州に分布する斜長石英粗面岩質の火山堆積物),ボラ(南九州に分布する軽石の俗称),コラ(鹿児島県薩摩半島南端に分布するやや固結した火山砂礫(されき)層),マサ(富士山周辺の火山砂礫層),アカホヤ,オンジ,イモゴと呼ばれる火山灰層などのように,特殊な火山噴出物および花コウ岩風化土,その他とくに侵食をうけやすい土壌をいう。九州,四国,中国を中心に分布するが,とくに南九州地方に広く分布する。…
※「アカホヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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