あざる

精選版 日本国語大辞典 「あざる」の意味・読み・例文・類語

あざ・る

〘自ラ四〙 連俳で、続けて付句(つけく)すべき番の人が考えあぐんで付けられない場合、前句作者が代わって付句する。〔文明本節用集(室町中)〕
日葡辞書(1603‐04)「Azari, ru, atta(アザル)
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)二「山類のうちこしじゃといふか、その山本殿おもはくじゃあまりあざってつい無常にならふが」

あざ・る

〘自ラ四〙 語義未詳。「あざる(戯)(一)」との関係から、とり乱し騒ぐの意か。一説に、「あ(足)」「さる(移動する)」で、うろうろ歩きまわる意かとする。
万葉(8C後)五・九〇四「かからずも かかりも 神のまにまにと 立ち阿射里(アザリ) あれ乞ひ祈(の)めど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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