アザール(その他表記)Hazard, Paul

精選版 日本国語大辞典 「アザール」の意味・読み・例文・類語

アザール

  1. ( Paul Hazard ポール━ ) フランスの文学史家。アカデミー‐フランセーズ会員。主著フランス文学史ベディエとの共著)」「ヨーロッパ意識の危機」など。(一八七八‐一九四四

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アザール」の意味・わかりやすい解説

アザール
Hazard, Paul

[生]1878.8.30. ノール,ノールペーヌ
[没]1944.4.13. パリ
フランスの比較文学者。イタリア文学造詣が深い。バルダンスペルジェとともに『比較文学雑誌』 Revue de littérature comparéeを創刊 (1921) 。穏健だが確固とした態度でヨーロッパ文明の伝統を擁護した。ソルボンヌ,コレージュ・ド・フランスの教授。アカデミー・フランセーズ会員 (40) 。主著『フランス革命とイタリア文学』 La Révolution française et les lettres italiennes (10) ,『フランス文学史』 Histoire illustrée de la littérature française (ベディエとの共著,23~24) ,『スタンダール生涯』 La Vie de Stendhal (27) ,『本,子供,大人』 Les Livres,les Enfants et les Hommes (32) ,『ヨーロッパ意識の危機』 La Crise de la conscience européenne:1680-1715 (35) ,『18世紀ヨーロッパ思想』 La Pensée européenne au XVIIIe siècle (46) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アザール」の意味・わかりやすい解説

アザール
あざーる
Paul Hazard
(1878―1944)

フランスの比較文学者、思想家。パリ大学教授を経て1925年以降コレージュ・ド・フランスで比較文学を講じた。F・バルデンスペルジェとともにフランス派比較文学の確立者の一人。18世紀関係の著作が多い。『フランス革命とイタリア文学』(1910)、『スタンダールの生涯』(1927)のほか主著として『ヨーロッパ意識の危機』(1935)、『18世紀ヨーロッパ思想』(1946)がある。1940年アカデミー会員。

岩崎 力]

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