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太田母斑 おおたぼはん Nevus of Ota, Ota Nevus

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家庭医学館の解説

おおたぼはん【太田母斑 Nevus of Ota, Ota Nevus】

[どんな病気か]
 太田母斑は、目のまわりを中心に、頬(ほお)、額(ひたい)や鼻に生じる褐青色から灰青色調の母斑(ぼはん)(あざ)です。通常は顔の片側にできますが、両側の場合もあります。また、生まれたときからすでにある場合と、小児期や思春期にできて徐々に拡大する場合とがあります。
 さらに、皮膚だけでなく眼球結膜(がんきゅうけつまく)や口腔粘膜(こうくうねんまく)にも青色斑をともなうことがあります。色をもった色素細胞が皮膚の深部(真皮(しんぴ))にあるため、青みをおびてみえます。
 なお、同様のあざが肩から上腕(じょうわん)にみられることがあり、これは伊藤母斑(いとうぼはん)と呼ばれます。
[治療]
 以前からドライアイスの圧抵療法(あっていりょうほう)が行なわれ効果をあげてきましたが、近年はレーザー治療(Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・YAGレーザーなど)にとってかわり、きわめて高い効果をあげています。
 レーザー治療は、レーザー光線を皮膚にあてるものですが、皮膚の表面にはダメージをあたえず、その下にある色素細胞を選択的に焼灼(しょうしゃく)することができます。
 およそ3か月の間隔で、少なくとも5~6回の照射が必要です。
 ふだんの生活では病変部にカバーマークを使用します。
 治療の時期ですが、小児の場合は全身麻酔が必要なため、3歳ごろから開始するのがふつうですが、より早期から開始するほうがレーザーの効果が高いといわれています。
 なお、レーザー治療は以前、健康保険が使えませんでしたが、1996年4月から健康保険の適応になりました。

おおたぼはん【太田母斑 Nevus of Ota, Ota Nevus】

[どんな病気か]
 片側のまぶたから頬(ほお)(三叉神経(さんさしんけい)の第1・第2枝領域)にかけてできる、境界の不明瞭(ふめいりょう)な、褐青色の色素斑(しきそはん)です。皮膚から隆起することはありません。色素斑は、眼球結膜(がんきゅうけつまく)や口の粘膜(ねんまく)におよぶこともあります。早発型(生後間もなく発症する(「太田母斑」))と遅発型(思春期に発症する)の2種類があります。
 治療には、レーザー(Qスイッチルビー)がよく効きます。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

太田母斑
おおたぼはん

眼裂を中心に、上下の眼瞼(がんけん)(まぶた)から前額、頬(ほお)にわたる褐青色のあざ。ペンネーム木下杢太郎(きのしたもくたろう)でも知られる皮膚科学者太田正雄(1885―1945)が1939年(昭和14)に眼上顎部(がんじょうがくぶ)褐青色母斑として報告した疾患で、東洋人に多い。治療はQスイッチルビーレーザーが有効である。[川村太郎・土田哲也]

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世界大百科事典内の太田母斑の言及

【あざ(痣)】より

…顔面,四肢にみられるものは異所性蒙古斑と呼ばれ,仙骨部のものに比べて成長しても消えにくく,とくに色の濃いものは成人になっても消えないこともある。太田母斑nevus of Otaは日本人に比較的多いあざで,眼上顎褐青色母斑とも呼ばれる。額,あご,眼瞼部の青みを帯びた色素斑のなかに褐色調の小斑が散在性にみられるもので,しばしば眼球結膜,硬口蓋,鼓膜などの色素斑をも伴う。…

※「太田母斑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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