ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジェンデ・ゴセンス」の意味・わかりやすい解説
アジェンデ・ゴセンス
Allende Gossens, Salvador
[没]1973.9.11. サンチアゴ
チリの医師,政治家。単にアジェンデとも呼ばれる。バルパライソの中産階級の出身。チリ大学医学部在学中,学生運動家として名をあげた。 1933年に社会党創設に参加,1937年下院議員。 1939~42年 P.アギレ・セルダ政権下で公衆衛生大臣を務めた。 1945年上院議員,1965~69年上院議長。 1952年から3回大統領選挙に立候補したがいずれも落選。 1970年左翼統一候補として出馬,首位を得たが過半数を得ず議会の決選投票で当選し,社会主義政権を樹立。アジェンデ政権の成立は世界史上初の社会主義への平和的移行として世界の注目を浴び,その施政はチリ人民連合政権と呼ばれた。 1973年9月 11日のクーデターでみずから銃をとって抵抗,死亡した。
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