ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アストリュク」の意味・わかりやすい解説
アストリュク
Astruc, Alexandre
[没]2016.5.19. パリ
フランスの映画監督。1940年頃から詩や文芸評論,映画評論を書く。エッセー "Naissance d'une nouvelle avant-garde: la caméra-stylo"(1948)で唱えた「カメラ=万年筆説」は,のちのヌーベルバーグの作家たちに大きな影響を与えた。1945年映画界に入り,中編『恋ざんげ』Le Rideau cramoisi(1953)を発表,『不運なめぐり逢い』Les Mauvaises Rencontres(1955)でベネチア国際映画祭の新人監督賞を受賞。1967年再び評論活動に戻った。おもな作品に『女の一生』Une Vie(1958),『感情教育』L'Éducation sentimentale(1962)などがある。レジオン・ドヌール勲章を受章。
アストリュク
Astruc, Zacharie
[没]1907.5.24. パリ
フランスの彫刻家,画家。彫刻の主要作品はリュクサンブール庭園の『仮面をもつ商人』。印象派の画家たちと交遊し,1874年の第1回印象派展にも出品。モネの熱心な支持者として美術史上重要であり,彼の肖像彫刻も残している。
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