アセチルブチルセルロース(読み)あせちるぶちるせるろーす(その他表記)acetyl butyl cellulose

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アセチルブチルセルロース
あせちるぶちるせるろーす
acetyl butyl cellulose

酢酸酪酸繊維素ともいう。アセチルセルロースと同様にしてパルプリンターと酢酸CH3COOHや酪酸C3H7COOHとそれらの無水物および濃硫酸との混酸と反応してつくる。プラスチックとしての加工性、耐水性はアセチルセルロースより優れている。用途成形品として扇風機羽根、ラジオキャビネットなどで、アセチルセルロースと同様であるが、とくに耐候性を必要とする方面に好んで使われる。アメリカでは水道油田および工場用パイプとしても利用されている。

垣内 弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android