日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 アセチルブチルセルロースあせちるぶちるせるろーすacetyl butyl cellulose 酢酸酪酸繊維素ともいう。アセチルセルロースと同様にしてパルプやリンターと酢酸CH3COOHや酪酸C3H7COOHとそれらの無水物および濃硫酸との混酸と反応してつくる。プラスチックとしての加工性、耐水性はアセチルセルロースより優れている。用途は成形品として扇風機の羽根、ラジオキャビネットなどで、アセチルセルロースと同様であるが、とくに耐候性を必要とする方面に好んで使われる。アメリカでは水道、油田および工場用パイプとしても利用されている。[垣内 弘][参照項目] | アセチルセルロース 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例